リフォームチラシの作り方 第2回

リフォームチラシの作り方 第2回

■リフォームチラシのデザイン

 リフォームチラシをウォッチングしています。カラー印刷で製品の写真を
 入れている対応と1色印刷で文字主体のタイプに分かれています。

 どの会社もあまり変わりません。主に価格訴求になっていて、商品の羅列
 で紙面のほとんどを使っています。それもすべての種類のリフォームの価
 格を載せているのです。ごちゃごちゃして見にくいものになっています。
 あまりに煩雑なので中高年になると、老眼もでてきているので、これはい
 ただけません。読む気がしませんね。これではお客様にやさしい会社とは
 思えませんし、ゆとりを楽しむリフォームとは言えません。

 サイズに関してはほとんどがB4です。これはいいと思いますが、掲載し
 ている内容が多過ぎるのです。それから紙質はカラー印刷の場合はコート
 紙、1色の場合は上質紙です。まあ一般的な使い方をしています。

 悪質なリフォーム訪問販売が多いためか、無理な営業、しつこい営業はし
 ません、というようなフレーズを入れています。このような信用されない
 チラシでは無理も無い言葉です。普通は入れる言葉ではありません。こう
 いうことを言っているほうがあやしい感じがします。詐欺師は嘘をつかな
 いと言いますからね。

 次に不思議なよくあるフレーズが『見積無料』です。この点はいつも不思
 議に思うのですが、今どき見積でお金取るような商売がありますか?

 住宅、車、家具、電化製品、寝具、ざっと思いつく高額商品です。見積無
 料なんて言葉は聞いたことがありません。本気で見積無料はサービスと考
 えているとすれば驚きです。世間の常識がありません。

 見積については苦情が多くトラブルの原因になっています。へたに見積無
 料と強調しないほうが良いと思います。その他消費者流通センターには、
 リフォームについての苦情が年々増加しているのです。これでは反応が悪
 いのはしかたがないことですね。もっと信頼度を上げる努力を業界全体で
 やっていくことが必要になっています。

 ここで話しが変わりますが、

 リフォームで一番多いのはキッチンだと思います。それもシステムキッチ
 ンを設置することがほとんどでしょう。2位がトイレですね。これを見る
 と食べる、そして排泄する。この毎日の行為に関することが先にくるので
 すね。特に家事をする女性にとっては気になる部分です。

 キッチンは女性にとって手を抜きたい場所です。手を抜きたい場所という
 のは大げさかもしれませんが、できるだけ労働から解放されたいと願って
 います。

 3大家事の中で、掃除・洗濯は機械化によって大幅に労力を使わなくてす
 むようになりました。最新の洗濯機は、洗濯物を入れるだけで乾燥までし
 てくれます。少し乾かして終わりです。

 掃除機も扱いが楽になりました。軽量コンパクトでゴミは紙パックをポイ
 で済むわけです。

 料理だけはそれほど機械化、システム化できていなかったのです。外食や
 インスタント食品で少なからず軽減されていると思いますが、食器洗い機
 は普及し始めたばかりです。掃除が楽なレンジも最近です。

 これらが一体になっているシステムキッチンに変えることが主婦のあこが
 れになっているのです。収納したものが取り出しやすい、使い勝手の良い
 収納棚、食べ終わった後は入れるだけの食器洗い機、お手入れ簡単でいつ
 までもきれいなIHクッキング調理器などが備え付けられている。

 想像するだけで嬉しくなる夢の料理スペースです。いきなり結論まで出し
 ましたが、これがリフォームチラシの案です。

 なんでもかんでもチラシに掲載しても注文が取れません。それよりも一番
 需要が多いキッチンにフォーカスするのです。リフォームも年々競合が多
 くなっているのですから、キッチン専門リフォームでもいいわけです。

 キッチンリフォームの実績がこれこれあります。キッチンリフォームは経
 験豊富な当店におまかせください。ひとつ大事なことがあります。キッチ
 ンと言ってますが、こいうふうに略しては駄目なんです。システムキッチ
 ンです。

 なぜシステムキッチンを略してはいけないかと言いますと、インターネッ
 トの検索語でしらべてみるとわかります。キッチンという単語だけよりも
 システムキッチンという単語のほうが多いのです。最近1ヶ月の数字では
 31602回です。これがキッチンリフォームだと3063回です。また
 リフォームキッチンだと1021回になります。

 当然ですが、システムキッチンという言葉に反応が高いことが想像できる
 のです。キッチンのリフォームを考えている人はキッチンリフォームでは
 なくてシステムキッチンで検索しているのです。そして製品を見て検討し
 ているのです。
リフォーム関係の人は覚えておいてください。キッチンといえばシステム
 キッチンです。
 それで話しを戻しますが、アピール商品はシステムキッチンに絞込みしま
 した。それからキャッチコピーを作ります。

 『システムキッチンリフォーム』
 これがメインキャッチです。

 『想像するだけで嬉しくなる夢のお料理スペースができます』
  または
 『出し入れスムーズな高機能収納。お手入れ簡単IHクッキング、片付け
 ラクラク食器洗い乾燥機まですべてついてます。』これは3大特徴として
 目を引くように並べても良いでしょう。
			

 メインビジュアルはシステムキッチンの写真です。製品写真というよりも
 イメージ写真を入れます。キャッチと写真で紙面の三分の二を使います。
 残りのスペースで社名・店舗写真、地図と仕事に対する考え方や思い入れ
 などを入れます。けっして見積無料などは入れません。安いという文字も
 入れません。システムキッチンをリフォームすれば奥様の仕事がこれだけ
 減ります、というようなコピーを入れます。
			
 ここからは反対面です。私の作るチラシは両方が表となりますので、裏面
 はありません。この面で料金を説明します。しかし料金表ではありません。
 見積書を入れるのです。

 あくまでも見積もり例です。平均的な家のシステムキッチンリフォームを
 した場合の見積書の写しを入れます。実際に使っている書類を使ったほう
 が信憑性があります。その見積書を写真で撮ります。こうするとリアル感
 が出ます。

 この見積書の工事であるとか、システムキッチンの製品価格であるとかは
 流動的なものです。だから製品価格については30万円から100万円く
 らいが実際に購入されています、と入れます。よその家はどれくらいの金
 額のものを使っているのか、気になりますからね。参考にできるような金
 額を教えてあげるのです。

 次に工事です。工事についても20万円から30万円くらいです、という
 ように目安を教えてあげるのです。特殊な場合はお客様でも判断できると
 思います。ここではシステムキッチンの旧タイプから新タイプに変更する
 場合の金額で良いと思います。そういう説明書きを入れておきます。

 あとはできるだけ店舗に来てもらう案内を入れましょう。自宅に来られる
 のは抵抗があるのです。まず来店を促進します。その時点で仮見積り書を
 作成してあげるのです。

 その次の段階で工事代などの詳細見積を理由に自宅訪問します。こうして
 人間関係を作り上げていくやり方がトラブルも無く仕事が運びます。そし
 て施工後にはお客様の紹介まで結びつくのです。

 ホームページは大いに利用しましょう。施工実績の写真をたくさん掲載で
 きます。それとシステムキッチンの選ぶポイントなど情報を公開すれば、
 好感を持ってもらえます。同業者に見られることが嫌な場合はパスワード
 を入れないと見れないようにすればいいです。

 パスワードを発行するときに名前・住所・連絡先などのお客様情報を入手
 することもできます。また本気でない人を振り分けることもできるのです。
 
 ホームページはたくさんのページを作っても維持費が安く済みます。制作
 も簡単なソフトで作れますので、自作することのもいいでしょう。

 リフォーム会社については、今回の記事を書く前にいくつかのサイトを拝
 見しました。どこも検索エンジン対策が出来ていません。

 Google検索で上位表示されることは大事です。インターネットで注
 文は十分取れます。実際に地域性の高い仕事でシロアリ駆除の起業をした
 人はサイトから入る注文で十分過ぎるほどの売上を上げています。他の宣
 伝はまったくしていないそうです。

 リフォームはこれから伸びる業界です。そこでサイト作成が遅れているの
 ですから、これは宣伝がうまくいっていない会社にとってはチャンスです。
 ホームページを変えただけで劇的に売上が増えた会社はたくさんあります。

 当社でも、ホームページのご相談・作成を受けております。ホームページ
 の制作は結構時間がかかりますので、早めに計画されることをおすすめし
 ます。初めて制作する場合や全面作り直しは1ヶ月から2ヶ月は十分かか
 ります。

 どうでしたか? 今回は参考になりましたか。感想やご意見を送っていた
 だくと、私も勉強になります。お気軽に送ってください。
			

チラシに役立つ書籍選書
仕事柄ですが、たくさんの本を読みます。営業、マーケティング、販促などのジャンルはほとんどすべて目を通しています。しかし、次々と新刊本は出版されていますが、中味はとても新しいとはいえません。 そのような本を読むのは、時間とお金の無駄です。 数百冊もある本の中から これだけ読めば十分という本だけをリストにしました。もちろんそれ以上読まれることがベターですが・・・・。  お勧めする本だけで、ほとんどの用は足りると考えています。宣伝文句に騙されないで本当に実践で役に立つ本だけを読みましょう。  新刊本はチェックして、良い本があれば定期的に更新しております。

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