チラシの作り方基礎編 色校正

チラシの作り方基礎編 色校正

製版 色校正
色校正とは文字校正の次の段階です。今のようにパソコンでデザイン版下 を作る前の世代では、最初は色が黒色だけの文字と写真だけでした。デザ インはラフデザインといって、『だいたいこんな感じになりますよ』みた いなアバウトなものが最初に提示されていました。

それから、文字の間違いや文章表現などのチェックをしてから次の段階が 色校正でした。だから色校正が出てこないと感じがわかりません。

そんなことで、色校正が上がってくると、想像と違うことが結構ありまし たので、修正も多かったのです。そのときにデザイナーでないと色のこと がわからないので、お客さんの意見は反映されませんでした。デザイナー が独断で決定していたのです。

そのころのデザイナーは先生の扱いでしたから、横柄な態度の人もいたよ うです。私も実際にそういう人と仕事したことがあります。あくまでもデ ザインのことです。きれいに見せることしかできないのです。販促はプラ ンナーが担当していました。

それが時代が変わって、パソコンでデザインができるようになりました。 そうなると、パソコンのデザイン専門学校からデザイナーが大量に卒業す るようになったのです。

そうやってデザインの仕事の供給と需要のバランスが崩れたのです。供給 過多になると値崩れが起こります。新しく参入するほうは価格を安く設定 してきます。従来からあるデザイン事務所は値引きをしました。そして本 来ならプランナーを使うべき仕事から、プランナーをはずしたのです。

プランナーをはずしても、今までのデザインを踏襲していけば、それなり のものが作れます。かくしてデザイン業界の質は落ちてしまったのです。

こういう流れがここ十数年に起きたことです。ここで話しを色校正に戻し ます。今ではパソコンでデザインを作りますので、最初から色が付いてい るのです。それを安価なカラープリンターで出力します。少し色を変えて 2〜3種類作っても知れているわけです。

このカラープリンターには2種類あります。インクジェットプリンターと レーザープリンターです。どちらのプリンターも一長一短があります。そ してどちらも印刷の色とは違いがあります。

印刷用語で、色校正というのは印刷機で印刷したものを指します。だから カラープリンターで出力したものを色校正とは言いません。

色校正は、印刷用のフィルム版を作ります。作るといっても、出力機で出 すだけです。そのフィルムでアルミ製の印刷版を作るのです。その印刷版 を使用して色校正用の印刷機で印刷します。

色校正を見てから修正を行うと、次のようになります。まずデータを修正 します。そしてフィルム版を作り直します。そのときに前回の版は廃棄す るのです。そしてもう一度色校正をします。コストが2倍になります。

それまでお金をかけた色校正ですが、本番の印刷機と色校正用の機械の違 いから、出来上がりが少し違います。そこでクレームの原因になるケース も多いのです。

そこで安く出来る方法が開発されたのです。色校正機を使わないで、同じ ようなもの、それをデジタルコンセンサスと言います。これは商品名です。 会社によってはプルーファと呼んでいる場合があります。

印刷をしないで、印刷に近い色が出せるプリンターのようなものです。色 校正と比較しても遜色ないと思います。チラシを作るには十分です。

■気付きのある『ちょっとしたお話し』
斉藤ひとりさんをご存知ですか?高額納税者番付のベストテンに10年 連続で入っている人です。
その人が著作の中で、興味のあるPOP作りを紹介していました。これは すぐにでも使えることですから、良かったら実践してください。
普通は文章の強調する部分に下線を引きますよね。それをわざわざ間違え るのです。まったくでたらめな部分に下線を引きます。
それを見た人は、『おやっ、何だろう』と思って何回も読み直すのです。 なぜ、そこに線が引かれているのか、確かめたくて何度も読みます。
実際に自分のお店で使われているそうです。これを読んだときに、正直に 驚きました。そして感心したのです。既成の考えでは思いつかないことで す。わざと間違えるのですから。
しかし面白いです。本の中にも写真が掲載されていました。私も引っかか って、何回も読み返しました。次のページに種明かしが書かれていたので す。『へぇへぇへぇ』とボタンを連打するところでした。
ただしチラシには応用できないと思います。POPならではのものです。 それはPOPは手書きの手作りなので、間違ったのかな、と思われるだけ で済みます。チラシは印刷ですから、ミスも気が付かない会社と思われか ねません。
斉藤ひとりさんの本は商売の原点がちりばめられています。時間が無くて も読んでください。絶対に損はしません。

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