チラシの会社のイメージ

■チラシにおける『会社イメージ』とは

自社がお客様から見てどのようなイメージなのか、アンケートしたことが ありますか。

自分が思っている会社のイメージと、お客様のイメージは違っていること が多いのです。それはなぜかというと、自分のことを悪く言う人はいない からです。普通の人であれば、自分のことや自社については、『ひいき目』 で見るのです。

たとえば地域に於いて、同じものを販売している店が3店あるとします。 A店、B店、C店として、自社がA店です。品揃えやサービスは3店とも 大差がありません。お客様の評価はそうであっても、自分はA店が優れて いると思い込んでいるのです。

マイカーを持っている人が買い替えのときに、下取り価格に不満を抱くこ とが多いのは愛着というひいき目があるからです。このひいき目が、チラ シを作るときに邪魔になるのです。

地域で競合する店や会社が無いときは、好きに商売が出来ます。まったく 独占的な販売をしているのですから、お客様に選択の自由がありません。 実際にはこんな非現実的なことはありません。競合が必ずあるはずです。 お客様は必ず他社と比較しているわけです。このにおいて、お客様の認識 と自分の認識にズレがあれば、正しく伝わらないのです。自社が、地域で 一番店と思って宣伝しても、お客様が一番だと思っていないと、言ってる ことがウソになります。

自分が一番だと思っているから一番でいいじゃないか、そういう意見もあ ると思います。しかしお客様が納得していなければ商売になりません。本 当に一番の評価を、お客様からいただいて初めて一番になるのです。それ には数字の比較が必要です。品揃えであれば、自社が○点、B社が○点、 C社が○点と具体的に出してこそ信用されます。実行するには難しいかも しれませんが、それが信用につながります。

実行できるものとして例を挙げれば、『笑顔が一番店』はできます。これ は数字に出さなくても、お客様が店にいけばすぐにわかります。それにし ても、『お客様の笑顔』がいいのか『店員の笑顔』がいいのか、そこで評 価は分かれると思います。

自社の評価を客観的に見るということは、宣伝するときに重要な意味を持 ちます。客観的な評価がわからないときは、アンケート調査を実施してみ るといいです。もう一つイメージについてお話します。

チラシの表現力を考えたことがありますか。伝えたいことを正確に伝達す ることは難しいのです。テレビなど見たことがあると思うのですが、伝言 ゲームというのがあります。

5人から10人くらいが1チームで行うゲームです。メッセージを一人ず つ次の人に伝言していきます。最後の人まで正確に伝えていくゲームです。 これがなかなか伝わらないのです。最初と最後ではまったく違った文章に なってしまうこともあります。

違う言葉になる原因は、送り手と受け手の人が違うからです。詳しく言う と、送り手の人の経験、年令、性別、考え方が、受け手の人と違うからで す。これは当り前のことですね。チラシで宣伝する場合を考えてみてくだ さい。同じことが言えると思います。

たとえば、AさんがBさんに、『亀』と言ったとします。Aさんは海亀の つもりで言ったのですが、Bさんのイメージした亀は緑亀です。実は小さ いとき家に緑亀を飼っていたのです。亀でも人によっては全然違うのです。

私は印刷の仕事で人によって感覚が違うということを体験しました。印刷 の現場で赤色というと何色なのか。これが人によって全然異なります。あ る人は朱色だと言います。これは生赤とも言います。カラー印刷は4つの 色のインキを使いますが、それは黒、黄、青、赤の4色です。この赤色は 朱赤です。朱赤はどちらかというと、ピンクに近い色です。

普通の人の感覚で赤色は、赤鉛筆や赤ボールペンの赤になります。印刷で は金赤と言います。これはまだ簡単なほうで、赤色の表現は数十種類にも なります。黄っぽい赤、黒っぽい赤、ピンクっぽい赤、紫っぽい赤、濃い 赤などいろいろです。

それぞれの人生に赤色があります。このように、人はそれぞれ違う感性を 持っているのです。

ある企業で表現の訓練を受けたことがあります。10人くらいが横並びに なって、向かい側から見ている人たちに必死さをアピールするのです。主 に顔の表情を見て判断するのです。

端から順番に指名されます。見て判断する側の人たちが必死だと感じると 手を上げるのです。半分以上が手をあげるとその人はOKです。中には手 が上がらない人もいるのです。最後まで残った人がいました。本人は一生 懸命にやっているつもりなのです。

けっして真剣でないとか、手を抜いているとか、努力していないというこ とではありません。見ている方からすると、ふざけているように見えてし まうのです。何か笑っているように見えてしまうのです。本人はショック なようでした。

これでわかってもらえたと思います。本人が必死でやっていても関係ない のです。必死に見えるのか、見えないのか、それが問題なのです。

演技で最高の評価を受けていた勝新太郎さんは、人から見てどう見えるか を常に研究していたという逸話があります。自分の気持ちの中でどう演じ るのかではなく、演技は『どう見えるのか』であったのです。

心の中でどれほど思っていても伝えることができません。例えば好きな人 には、『好き』と告白しなければお付き合いできません。一言で伝わるの です。

初めて食べたおいしいデザートを言葉だけで、食べたことが無い人に伝え られますか。それくらい気を遣ってチラシの内容を企画して丁度いいくら だと思います。

チラシを見る人は、あなたとは初対面です。その人に自社を好きになって ください。私とお付き合いしてください、と告白するのです。それでいい 返事をもらうには何をすればいいか、わかりますよね。

チラシに役立つ書籍選書
仕事柄ですが、たくさんの本を読みます。営業、マーケティング、販促などのジャンルはほとんどすべて目を通しています。しかし、次々と新刊本は出版されていますが、中味はとても新しいとはいえません。 そのような本を読むのは、時間とお金の無駄です。 数百冊もある本の中から これだけ読めば十分という本だけをリストにしました。もちろんそれ以上読まれることがベターですが・・・・。  お勧めする本だけで、ほとんどの用は足りると考えています。宣伝文句に騙されないで本当に実践で役に立つ本だけを読みましょう。  新刊本はチェックして、良い本があれば定期的に更新しております。

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