印刷工程 製版 色校正2
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色校正は、その通りで色を確認することです。それと良く似た言葉には文
字校正があります。これは文字だけの校正です。文字の間違いや、書体や
文字サイズを確認します。
色の確認ですが、ほとんどが写真の色の確認といっていいでしょう。この 色校正も、ここ10年ほどで様変わりしてきました。以前はカラープリン ターの品質が低いために、文字校正のときの文字や背景の色が、色校正に なると大分違うこともあったのです。
現在はプリンターの色の品質が高くなったので、印刷に近くなっています。 それでも多少は違う点もありますので、色校正で確認するのです。
色校正は製版フィルムを作成してから印刷して作ります。つまり、この段 階で修正すると、修正代がかかってしまうのです。
修正代がかかると費用が大きくプラスになります。チラシを数百万枚も印 刷する場合は、念には念を入れて色校正しても価値があります。しかし、 数万枚以下のチラシでは結構大きなコスト高になります。
そこで色校正よりも安いサービスが開発されました。それがプルーファや デジタルコンセンサスと呼ばれるものです。これは製版フィルムを作成し ない方法です。印刷データを専用の機械で出力するのです。
色の確認作業は色校正とほぼ同じものができます。費用も色校正と比べる と安いです。また色の修正をしたとしても、修正代はコストに影響しない のです。
ただしプルーファは専用の用紙を使いますので、実際に印刷する紙によっ ては、色の違いが大きくなることがあります。コート紙を使用する場合に は、ほとんど問題がないと思います。
プルーファも完璧ではありませんので、色校正とプルーファを併用したり しています。いずれにしても、印刷後のトラブルを避けるためには色校正 は欠かせません。
カラープリンターで写真がきれいに印刷できるようになってきました。そ れと印刷は別物です。プリンターできれいに出力できても、印刷だときれ いに見えない写真はいくらでもあります。
プリンターにも、インクジェットとレーザーの2種類があります。デザイ ン事務所でよく使われているのはレーザープリンターです。
インクジェットとレーザーはインキも印刷方式もまったく違います。だか ら用紙も違います。仕上がりも当然違います。印刷機の印刷はもっと違う のです。それを混同して考えると思わぬトラブルになります。
発注する側も最低限度の知識は勉強したほうがトラブルが少なくなります。 印刷会社へ見学に行くのは、知識習得に一番いいと思います。
プリンター、プルーファ、製版フィルム、色校正、印刷の順に見学すると 大体理解できるようになります。これらの設備をすべて自社で保有してい る印刷会社は少ないです。
小さい印刷会社と取引しているときは、その印刷会社が外注している製版 会社などへ行くことになるかもしれません。
もともと製版設備のない印刷会社が多いのです。製版設備がなくても印刷 の技術が高い会社はあります。また製版設備を持っている印刷会社でも、 自社設備と外注の製版会社を使い分けているケースも多いです。印刷業界 はそういうことが普通と考えてください。
チラシに役立つ書籍選書
仕事柄ですが、たくさんの本を読みます。営業、マーケティング、販促などのジャンルはほとんどすべて目を通しています。しかし、次々と新刊本は出版されていますが、中味はとても新しいとはいえません。
そのような本を読むのは、時間とお金の無駄です。
数百冊もある本の中から これだけ読めば十分という本だけをリストにしました。もちろんそれ以上読まれることがベターですが・・・・。
お勧めする本だけで、ほとんどの用は足りると考えています。宣伝文句に騙されないで本当に実践で役に立つ本だけを読みましょう。
新刊本はチェックして、良い本があれば定期的に更新しております。
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