チラシの作り方基本編 集客するチラシの作り方

チラシの作り方基本編

1.一番目はサイズを決めることです。
サイズが決まらないことには前に進みません。手配りチラシとポスティングチラシはA4サイズにしてください。使い勝手が良いです。そして新聞折り込みの場合はB4サイズにしてください。新聞折込の場合は折り込み代がA4もB4も同じだからです。そのうえB4サイズのチラシが多いため小さいサイズだと埋もれてしまうからです。ですから新聞折込はB4サイズこれが使いやすくてコスト効率の良いサイズです。B5サイズは使う必要性がありません。どういう場合でもメリットがないからです。

2.印刷の色数を決める。
1色なのか、2色か、またはカラーなのか、予算次第です。余裕があればカラー印刷で、なければ1色または2色で十分かまいません。商品が売れるかどうかの効果はカラーと2色はほとんど一緒です。お客さんには全く色の数は関係ありません。色の数よりも内容が重要です。印刷屋はいろいろ理由をつけて、儲けの多いカラー印刷をすすめるでしょう。それに従ってはいけません。しかし商品特性がカラーでないと伝わらない場合はカラー印刷にしてください。また印刷面のことですが、片面だけのチラシはもったいないです。両面を使いましょう。商品を十分に伝えるところまでチラシを企画するならば両面でも足りないはずです。片面で済ますような考えでは作らないほうがましです。

3.写真の必要性を考える。
写真が無いとわかりずらいですが、写真でも伝わることは少ないです。要は効果的な写真は何か吟味することです。そして何枚入れるのが良いかを熟慮することです。結構考えていない人が多いです。よくやってしまう間違いは写真を入れて説明文をつけているパターンです。まず写真をレイアウトの中心にしてしまうのです。これはナンセンスです。悪いチラシの見過ぎといえます。あなたは文章だけの文庫本の小説で、登場する人物や場所をイメージすることができますか?もちろんできるでしょう。人間は生まれたときから目が見えています。しかし物事を理解するようになるのは言葉を覚えてからです。理解は文字が先なのです。正しい作り方はまったくその逆です。お客様に伝えたいことを文章で表現する。そして補足として写真を入れます。どうしても文章だけでは伝わりにくいから写真を使うということでなければいけません。この作業は本当に重要です。ここで成功するか失敗するかが決まるといってもいいでしょう。

4.販売する対象者を絞る。
まず対象者は誰なのかを明確にする。これは男なんて曖昧では駄目ですよ。若い男でもいけません。とことん条件を絞っていかなければ効果がありません。なぜならお客様にとっては選択肢が多い時代なのです。こちら側からすると競合相手が非常に多い時代ともいえます。あなたも罠に落ちている勘違いを説明しましょう。できるだけ多くの人が該当するように、つまり幅広い人が対象者であるチラシの作り方をしたほうがいい。ちょっとでも可能性を持たせていると購買する人が多い。ところが対象者を絞らないチラシは注目されない。どうでもいいと思われているのです。どの世界でも八方美人は好かれないということです。若い人向きと呼びかけても振り向く人はほとんどいません。今年始めて就職して電車通勤する人はこれがあると助かるというと見る人がいるのです。

5.次はアピール(伝えたいこと)をまとめる。
『買ってくれ』ではだめです。あなたが店に行って何かを探しているときに、店員が駆け寄ってきて、『これはどうですか、こちらもいいですよ。今日はどのようなものをお探しですか、是非買ってください』といわれて買いますか? あるいは『この商品のサイズは○○センチです。色は赤と白があります。』というようにカタログに掲載していることだけを説明されたら買う気がするでしょうか? それよりもこれを使うと楽しくなりますよ。またはこいうことで便利ですよ。また私が使った感想はこうですよ。使ってどうなるかを知りたいのです。それも生の人間の言葉で聞きたいと思っているのです。  それでは具体的にどうすれば良いアピールができるか説明します。あなたの売りたい商品、サービスのメリットを7つ書き出します。自社の商品の良さは何だろうか?これは一番成績の良い人に聞いてください。お客様が納得するような言葉があるはずです。もしそういう人がいない場合はお客さんにアンケートを依頼してください。この商品で良いところを3つ教えてください。そしてご不満なところも3つ教えてください。これでばっちりです。すべての答えはこの中にあります。お客様のいうことはだいたい正しいものですからね。これらの集まった言葉をまとめる作業にはいります。ひとつの事柄を150文字、100文字、50文字に編集してください。多いほうの数字からやっていくといいでしょう。  まとめることは結構難しい作業といえます。普段から余程文章力を鍛えておかないとできません。しかし安心してください。訓練すれば誰にでもできるようになるのです。では実際に作ってみてください。

6.メリットを絞り込む。
7つのメリットの中でも上位3つを選びます。7つはどれも素晴らしいセールスポイントになっていることだと思います。敢えて3つに絞るのはチラシの紙面が限られているからです。そしてこの絞込み作業は自分だけで決めてはいけません。たくさんの人(10人以上)の意見を聞きましょう。そうやって3つを決めてください。今度はその3つを一つの文章にまとめてみましょう。そして文字数を50文字以内までそぎ落としていきます。だいたい1分以内に話せる内容にまで凝縮してください。これが商品のキャッチコピーになります。これをチラシに入れる場合は、さらにエキスだけを取り出す必要があります。17文字以内に作ります。ちょうどチラシの1〜2行に収まる文字数です。

7.ターゲットに合わせて文章を加工する。
そしてキャッチコピーと3つのメリットの文章を加工します。対象者の使う言葉に変えます。対象者がおばちゃんならおばちゃんにわかる言葉にする。働いている若い女性がターゲットなら、ファッション雑誌の見出しのような文章に変える。こうしないとターゲットは自分宛の言葉と認識しません。簡単に受け入れできる言葉は年代によって変わることを理解しましょう。

8. 印刷は必ず両面にする。
チラシは両面印刷します。表面はぱっと見て何を伝えたかがわかるようにキャッチコピーと写真、3つのメリットをセンス良くデザインする。デザインはデザイナーにまかせますが、文章と写真を渡して作ってきてくれというだけでは駄目ですね。自分でレイアウトは考えましょう。ここが一番の悩みどころです。自分がお客様になったつもりで、何が知りたいか自問自答するのです。

9.商品情報・企業情報をたくさん入れる。
裏面は商品の徹底した情報を入れる。それと会社のこと、社員のこと、社長のことなど個性的に表現する。お客様は会社から商品を買うのではなくて、人から買うのです。小規模企業は個性あふれる人間味を出しましょう。それでなければ数多くのチラシの中で埋没してしまいます。

10.良い印刷業者を選ぶ。
これは別ページの業者の選び方を参考にしてください。やはりデザインはデザイナーにまかせます。素人が頑張ってもデザイナーには勝てません。しかし企画をするのは自分ですることです。商品のことを一番知っているのは自分だからです。ラフなレイアウトは自分で作りましょう。デザインは視覚的に見やすくすることだと認識しましょう。